武豊の再来?

tk33082008-03-21

最年少重賞Vも夢じゃないぞ、三浦くん
関東期待の新人、三浦皇成がフラワーCで新記録に挑む。有力馬アロマキャンドルに騎乗、勝てば武幸四郎の18歳3カ月28日(マイラーズC=オースミタイクーン)を抜き、JRA最年少重賞V(18歳3カ月4日)となる。新記録について三浦は「大事に乗りたい。頑張ります」と照れ笑いを浮かべたが、快挙を期待できるだけの技術的裏付けはある。初勝利からして常識破りだった。減量の恩恵のない特別戦(1日の潮来特別=フェニコーン)、それも乗り方が難しい中山2500メートル戦だった。ある調教助手は「他の騎手が仕掛けたところで我慢していた。天性の勝負勘としか言いようがない」と驚いた。三浦は競馬学校卒業生のトップに贈られる「アイルランド大使特別賞」を獲得したが「例年のトップよりはるかにうまい」「競馬学校では武豊の再来との評判だった」とさえ言われる。
19日に三浦が乗ったアロマキャンドルの追い切り。直線でスピードが上がっても三浦の背中は全くぶれていない。宙に浮いているようだ。「反応が抜群で態勢は整った。太め感もない。あとは折り合い」とポイントを語った三浦。パートナーの体調もしっかり把握している。先週の中山牝馬S(マルノマンハッタン16着)で重賞初騎乗を果たしたが「重賞の雰囲気はいいですね。緊張はなかった」と強心臓ぶりを発揮。歴代最速タイとなるデビュー日3戦目の特別勝ちを達成した超大型新人なら、最年少重賞Vも夢ではない。
▼三浦 皇成(みうら・こうせい)1989年(平元)12月19日、東京都生まれの18歳。今月1日に河野厩舎所属でデビュー。座右の銘は「気魄(きはく)」。目標騎手は田中勝、ルメール。JRA通算19戦2勝(21日現在)。1メートル62、46キロ。血液型O。

【フラワーC】期待の新人・三浦皇成、キャンドルで重賞初V狙う
関東期待の新人・三浦皇成騎手(18)が、フラワーCのアロマキャンドルで重賞初Vに挑戦する。デビューしてからの3週間で目下2勝。重賞の騎乗も先週の中山牝馬Sに次いで2度目となる。「何でもどん欲に吸収したい」。伸びて行く若武者の手綱さばきに注目だ! 
「おはようございます」。20日朝、降りしきる冷たい雨にも負けないぐらいに元気な声がこだまする。三浦皇成騎手はデビュー当日の3月1日、潮来特別のフェニコーンで初勝利を挙げ、翌日には落馬負傷の事故にも遭ったが、先週はシャドウブルースで2勝目をマーク。競馬学校時代には“武豊の再来”と言われた素質を遺憾なく発揮している。デビューしてまだ3週間しか経っていないが、土日(中山)の騎乗馬はアロマキャンドルを含めて8鞍。重賞は先週の中山牝馬S(マルノマンハッタン16着)に次いで今回が2度目となる。「3週間競馬に乗って自分なりにだいぶ雰囲気はつかめてきた感じですが、今は毎日が勉強。レースに乗り出してからは調教時の心構えも変わってきました」と人懐っこい笑顔を見せる。追い日に続き、木曜もアロマキャンドルに跨って坂路を1本登坂。「いい意味で競馬モードに入った感じですね。ある程度前で無理なくスムーズな競馬で力を出し切りたい」と重賞初Vに意欲を燃やす。
「一流どころと一緒に乗るのはいい勉強になる」という河野通文調教師の配慮で、来週は土日ともに中京競馬に出張予定。そのバックアップを三浦はありがたく感じている。「先生には本当に感謝しています。今はひと鞍でも多くレースに乗って、吸収できるものはドンドン吸収していきたいです」と目を輝かせる。関東期待の若武者、三浦皇成が桜の蕾が膨らむ中山のターフでどんな手綱さばきを見せてくれるのか。明日のレースが今から楽しみだ。