裁定基準

騎手が騎乗停止で、なぜ馬は降着にならないのか――多くのファンが疑問に感じると思う。JRA裁決委員は失格、降着は「走行妨害で被害を受けた馬の度合い」で決定、騎手の制裁は「騎手の動きの内容で決まる」とそれぞれ別の事象と説明。「ずっとこの基準でやっている」と首尾一貫していることを強調したが、どれだけこのことがファンに浸透しているだろうか。最近のG1降着では、エリザベス女王杯で1着入線したカワカミプリンセスがいる。なぜ、あの馬の斜行がアウトで今回はセーフなのか。その決定までにJRA側の細かい決まり事があるのだが、すべては当事者しか入れない密室の中で行われる。常々「ファンあっての競馬」というJRA。ならばファンのために密室のドアを開けてほしい。ファン代表としての元騎手、元調教師、マスコミ代表の3人を裁決室にオブザーバーとして招き入れるなど方法はいくらでもある。そこがクリアにならない限り、ファンの本当の信頼は得られない。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/05/26/04.html