お〜い笠松〜

笠松競馬場明け渡し命じる レースは当面存続
オグリキャップなど名馬を輩出した笠松競馬場岐阜県笠松町)の地主の一部が、賃貸借契約の終了後も敷地を占有されているとして、競馬を運営する県地方競馬組合を相手取り、土地の明け渡しなどを求めた訴訟の判決で、岐阜地裁の野村高弘裁判長は29日、地主側の訴えをほぼ全面的に認め、組合側に土地の明け渡しと損害金の支払いを命じた。
明け渡しの仮執行は棄却され、組合側は控訴する方針のため、レースは当面存続する。
判決理由で野村裁判長は、「2005年度で契約が終了したと認められる」などと指摘。1坪当たり1700円の損害金の支払いも命じた。組合側は「契約は自動更新で、競馬が続く限り有効」と主張していた。
訴状などによると、県地方競馬組合は岐阜県笠松町岐南町で構成され、競馬場敷地の98%が私有地。06年3月、地主らは同年度賃貸料として1坪当たり1920円の支払いを組合に要求。しかし、組合は競馬場の経営悪化を理由に、05年度の固定資産税相当額(約500円)の1・2倍程度しか支払えないと回答、交渉は決裂した。
地主全体の約3割に当たる86人が3月末に契約が切れたとして、土地の明け渡しと損害金の支払いを求めていた。
判決を受け、組合管理者の笠松町の広江正明町長が岐阜市内で会見、「競馬場存廃の根幹にかかわり、容認できない」と語った。判決通りの賃料だと、06年度からの3年分で約1億300万円の追加支出が発生し、赤字に転落すると説明した。
一方、地主側代理人の異相武憲弁護士は、判決で笠松競馬関係者に動揺が広がっていることに対し「関係者の廃業や転職などへの責任は行政が追うべきこと」と話した。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/flash/KFullFlash20080529070.html

どうなるのか、注目しましょう。