努力は報われる・・・こともある

tk33082008-06-23

高野容、今年初勝利が重賞/マーメイドS
マーメイドS>◇22日=阪神◇G3◇芝2000メートル◇3歳上牝◇出走12頭
1000万から格上挑戦した最低人気のトーホウシャイン(牝5、栗東・崎山)がゴール前で強襲。デビュー7年目の高野(こうの)容輔騎手(24)がうれしい重賞初制覇をもたらした。まったくテン乗りながら、乗り難しい癖馬をスムーズに導いての勝利。懸命の減量で48キロへの騎乗を可能にした努力が、大きなタイトルをもたらした。1番人気ベッラレイアは5着。3連単は193万円の大波乱となった。初タイトルは戸惑いの中でつかみ取った。直線、トーホウシャインの高野容は心の中でつぶやいた。「あれっ?」。パートナーが抜群の手応えで直線を向く一方、ライバルたちの脚色は次々と鈍っていく。坂を駆け上がって前は逃げるピースオブラヴただ1頭。勢いの差は歴然で、坂を駆け上がって今度は思わず口を突いて出た。「えっ! えっ!」。雨の阪神に詰め掛けたファンだけではない。ヒーロー自身も驚きの初重賞制覇。ゴールを過ぎて後ろを振り返っても、にわかには信じられなかった。今年未勝利の男が、とんでもない仕事をやってのけた。「まだ実感が…」。確定しても、ヒーローインタビューを受けても、高野容に現実感はなかった。それもそのはずだ。障害が主戦場のデビュー7年目。平地の勝利は05年10月15日以来、平地の重賞騎乗は03年シリウスS(ミスイロンデル=11着)以来3度目なのだから納得できる。久しぶりの大舞台。しかし、手綱さばきは憎らしいまでに冷静だった。あん上は的確にパートナーを導いた。「内にささる面がある馬。こうなったらラチを頼って走らせよう」。スタートして前へ行かれないと判断するや、後方で内ラチにピタリと張り付き、スムーズな競馬を心掛けた。「まったくの初騎乗。腹をくくった」。テン乗りが好騎乗を生み出した。
表彰台に立った高野容の顔は、心なしかほおがこけて見えた。実はこの一戦のため、火曜日から3・8キロもの減量をした。「何年も乗っていなかったけど、48キロなら乗れますって僕から売り込んだ」。障害が中心で、普段の体重はそれほど軽くない。48キロは03年シリウスS以来。食事を制限し、レース前日にはコースを走った。「せっかく重賞に乗れるチャンスだったから」。見えない努力で最高の結果をつかんだ高野容は笑って振り返る。競馬の神様もまだまだ捨てたもんじゃない。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080623-375165.html

今年初勝利が重賞とは、たいしたモンです。ここにレース映像と検量室前インタビューがあります。インタビューなんてそうそう経験ないだろうにハキハキ答えるのは若さですかねえ。
そうしてインタビュアーは関テレ岡安アナ、今回は○です。川田くんがお祝いに来た、というエピソードをはさんで良いコメントを引き出しています。この調子で2人ともがんばれ。