そしてエイシンデピュティは

今季4戦して京都金杯金鯱賞でV。産経大阪杯でも2着となり、エイシンデピュティが絶好調だ。過去、サイレンススズカと、タップダンスシチーが、スピードを武器に金鯱賞宝塚記念を連勝しており、金鯱賞を逃げ切ったデピュティもその資格は十分。楽に先手が取れそうなメンバー構成でもあり、一気のGI制覇が期待される。これまでエイシンデピュティがGIに挑んだのは昨秋の天皇賞(8位降着→14着)の1度だけ。豪華メンバーの中に入れば明らかにネームバリューでは見劣るが、目下の状態には胸が張れる。「近走の好成績の要因? 以前は弱々しく回復が遅かったが、カイバもよく食べるし、心身ともに逞しくなって回復も早くなった。それが1番だね。本当に今は充実しているよ」。野元調教師がふくよかな顔を崩す。今年に入り、京都金杯で重賞2勝目(初Vは昨年のエプソムC)。東京新聞杯は僅差7着だったが、産経大阪杯で2着と巻き返し、金鯱賞では逃げ切りVを飾った。「大阪杯はGI馬が4頭も出ていたからね。その内容からも金鯱賞はやれると思った」と野元師。大阪杯ダイワスカーレットには3/4馬身差敗れたが、菊花賞アサクサキングス(3着)、皐月賞・ダービー馬メイショウサムソン(6着)、皐月賞馬ヴィクトリー(9着)らクラシック・ホースを抑え込んだ。そして金鯱賞を勝って勢いは一段と増した。この中間は19日に坂路を力強く4ハロン52秒5、22日は軽快に馬なり56秒2で上がり、文句なしの手応え。「絶好調です。使ってきているが、体調落ちということはない。それどころか、この前よりいい感じ」と甲斐調教助手。暑さに弱いタイプだが、今年はまだ涼しく“夏負け”の兆候もない。初の2200メートルも「2000メートルの産経大阪杯金鯱賞から心配ない。それに前に行く馬が少ないのはプラスだ」と野元師はきっぱり。98年にサイレンススズカ、04年にタップダンスシチーが、快速を生かして金鯱賞→宝塚の連覇を決めたが、今年はエイシンデピュテイの番。一気のスピードで頂点に向かっていく。

http://www.sanspo.com/keiba/news/080624/kba0806240508010-n1.htm

まあサイレンススズカとくらべるのはかわいそうですが、イメージとしてはタップダンスシチーとかぶります。このメンバーならハナを切れるでしょうからいかに道中リラックスして走ることができるか、そうして勝負どころでどれだけ後続を離しているか。ウチパクJの手綱さばきに注目です。