挑戦は続く

tk33082008-10-27

経験不足カジノ最下位/BCクラシック
世界の頂上決戦に挑んだカジノドライヴ(牡3、藤沢和)は、12頭立ての最下位に惨敗した。好スタートを決めてハナを切ったが、4コーナー手前で早々と失速。最後は流れ込むようにゴールを通過した。優勝は天才デットーリ騎手のレイヴンズパス(牡3、英国)。ダート最強馬カーリン(牡4、米国)は4着に敗れた。カジノドライヴの挑戦は最下位に終わった。V・エスピノーザ騎手(36)は、テレビ画面に映ったレースリプレーを見つめ、「並ばれたら反応がなかった」と肩を落とす。一方で、藤沢和雄師(57)の表情はサバサバしていた。「完敗。雰囲気が良く、内心ちょっと期待していたけど…」。好発から先頭に立った。それが最大の誤算だった。「押し出されたというか、想像していなかった展開」(エスピノーザ)。外からプレッシャーをかけられ、4ハロン通過47秒6のハイペース。3角で手綱が動き、4角で馬群にのみ込まれた。「ひと息で走っていたのだろう。得意パターンじゃないと力を出し切れない」。想定外の展開に対応するには、経験が足りなかった。藤沢和師は臨戦過程も敗因に挙げる。100%に仕上げてもどうか、という強敵が相手。「結果的に使い出しが遅くなり、押せ押せになった」と、夏場の調整の遅れから渡米がずれ込んだことを悔やんだ。
「来ますよ、また」(藤沢和師)。チャレンジは終わらない。1年後のリベンジへ向け、敗戦を冷静に受け止めて糧にする。11月1日に帰国の途につき、年内は休養。来春のドバイ遠征は白紙となりそうで、自己条件から出直して再びこの地を目指す。「来なきゃ勝てない。来れば負ける。でも仕方ない。そういう仕事だから」。カジノドライヴの戦いは続く。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20081027-423138.html

馬券の対象ではないレースでの藤澤調教師ってのは良いこと言うし、かっこいいんですけどね。レース映像はこちら、4角手前からズルズルと後退していくカジノドライヴの姿はけっこう衝撃的です。