昔話

仕入れ割高でも頑張る もちづくりピーク、埼玉・浦和
年の瀬を迎え、さいたま市浦和区の和菓子店「高砂や」では、注文を受けた正月用のもちつきがピークを迎えている。白い湯気をあげるつきたてのもちを丸めたり、のばしたりしながら鏡餅やのし餅に仕上げていく。毎年、用意するもち米は1トンあまり。今年は、不作などで仕入れ値が昨年より2割ほど高かったが、販売価格は据え置いた。「もちの注文は古くからの常連さんばかり。簡単に値上げするわけにはいかない」と矢作幸弘社長(40)。作業は、年内いっぱいの大みそかまで続くという。

http://www.asahi.com/national/update/1229/TKY200812290003.html

むかしは母の実家で餅つきをしていました。私が高校生くらいまでやっていたでしょうか、その話題で「大学への数学」の「読者の接点」に載せてもらったこともあります。前の晩から餅米を水に漬けておき、当日朝からせいろで餅米を蒸す。蒸した餅米を臼にあけてからこねるのがしんどかった。つき始めたらあとは力任せに杵を振り下ろすだけ。でも臼取りとのタイミングが合わなかったら手を叩いてしまいそうで怖かったのを覚えています。それまで杵を振るっていた叔父たちが年とって「おまえつけ」と言われて7臼連続でついたときはしんどかった。つき上がったら餅箱に出して小さく切って丸める作業。母方の叔母や小さないとこたちが笑いながら餅を丸めていました。30年ほど前、古き佳き昭和の年末風景です。