3歳ダート3冠

中央、地方共存の3歳ダート3冠路線を!!
予想&馬券が外れたことを別にすれば、今年のフェブラリーSは好レースだったと思う。ダイワスカーレットが回避(引退)したとはいえ、豪華メンバーがそろった今年のレースに対するファンの期待は戦前から高かったようだ。同レースの売り上げは前年比103・8%、入場人員は同132・0%。その期待に応える一戦だったと言っていいだろう。カジノドライヴの米国遠征や、毎年のように日本馬が挑戦しているドバイワールドCの認知度アップと相まって、ダート路線への注目度は増している。だが、せっかくの盛り上がりも、ここで小休止に入るのは残念だ。次のG1は5月5日の交流G1かしわ記念船橋)までない。春の番組が手薄な感は否めない。古馬戦線はJCダート→東京大賞典フェブラリーSと、一連の頂上決戦後だから仕方ない部分もある。ならば、3歳戦を充実させてはどうか。現在、JRAの3歳限定ダート重賞は上半期はユニコーンSだけ。交流G1もダービーグランプリが廃止された今、3歳限定戦は年間を通して大井のジャパンダートダービーしかない。昨年のサクセスブロッケンのダービー挑戦などは夢があると思うが、実際にダートで2勝した3歳馬の中には、ダート適性の方が高いと感じつつも、番組の都合で芝を使うというケースもあるだろう。
解決すべき課題は多いことを承知した上で、ここは一ファンとして「ダートにも3歳3冠を」と提案したい。英国の競馬をモデルにしている中央競馬の頂点は言うまでもなく日本ダービー。年間に開催できるレース数の上限が決まっている以上、ダート路線を充実させようと思えば、芝のレースを犠牲にする必要が出てくる。それは避けたいというJRAの事情は理解できる。しかし、地方競馬との連携を、より密にすることで解決できないだろうか。たとえば、ダービーに当たるレースを中央で行い、皐月賞菊花賞に当たるレースは地方で行う。ステップレースも中央と地方でうまく分担すれば共存共栄にもつながるはずだ。ユニコーンS、ジャパンダートダービーダービーグランプリが「3歳ダート3冠」と呼ばれた時期があったが、やはり中央のレースがG3では…。ダートに3歳3冠路線ができたとしても、クラシック路線の盛り上がりや権威を損なうことにはなるまい。3冠が増えれば、春から秋にかけての楽しみも増える。そう考えるのは単純すぎるだろうか。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/flash/KFullFlash20090225003.html

まったくその通りです。JRAには3歳ダート路線の整備を真剣に考えていただきたい。