王冠に手は届かず

武豊「最悪の展開」リーチ13着/皐月賞
もはや余力がなかった。2番人気のリーチザクラウンは直線の入り口で力なく失速すると、そのまま馬群にのみ込まれた。ロジユニヴァースにこそ先着したが、勝ち馬から1秒7差13着という大惨敗。検量室から出てきた橋口師は開口一番、「ガッカリや」と吐き捨てるように言った。引き揚げてきた武豊騎手は「描いていた最悪の展開」と天を仰いだ。大外枠から先手をうかがったが、ゴールデンチケットアーリーロブストが強気に前を主張。外の3〜4番手という中途半端な位置となった。「単騎で逃げれば折り合いがつくが、内の馬が…」と武。道中は力みっぱなし。「パトロール(映像)を見たが一目瞭然(りょうぜん)だ。ずっと力んでいた」と橋口師。自分の形に持ち込めず、思わぬもろさを露呈した。1カ月半後のダービーまでに、どう修正するか。橋口師は「ダービーには使いたい。次は逃げ宣言をする」とぶち上げた。武も「逃げた方がいいということが、やっと今日で分かってもらえたでしょう」と言った。大敗で失うものはなくなった。次走は捨て身の逃げで活路を開く。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20090420-485016.html

きさらぎ賞あとの検量室前インタビューで「控えられなかったが?」と聞いた岡安アナに「逃げちゃいけないんですか?」と珍しく語気強く聞き返した武豊。でもねえダービーでは何が何でも逃げて直線失速、という画が見えてきました。2400mを逃げ勝つなんてダイワスカーレット級でないとムリです。