早熟ではなくマイラー

ワンダー意地見せる
このままでは終わらない。昨年の2歳王者、セイウンワンダー復権に向け、順調に夏を過ごしてきた。ダービーは当日の雨の影響で力を出し切れなかったが、皐月賞3着は、世代トップ級を証明させる走り。菊花賞(10月25日・京都)をにらんで、その底力を見せつける。
2歳チャンピオンとして臨んだ春3走。セイウンワンダーはクラシック路線を歩んだが、勝利をつかむことができなかった。ダービーの夢舞台は3番人気に推されたが結果は13着。後方で、もがき苦しんだ。担当の三津谷助手は「当日の突然の雨で空回りして走っていた。装鞍所の段階から(雨に)びっくりしてテンションが上がっていましたね。レース後の引き運動ではいつもの元気がなかった」と振り返る。三津谷助手にとってワンダーは特別な存在だ。「それまでも重賞に挑戦したことはあったが、4着が最高でした。この馬が初めての重賞勝ち(新潟2歳S)になります。うれしかったですね」と豪快な末脚でライバルを一蹴した昨夏を懐かしむ。ブランクを乗り越えた朝日杯FSで世代の頂点に立った。「ここでも力差はないと思う。2歳だけで終わらせたくはない」と強い決意を抱く。08年JRAブリーズアップセールの最高価格で取引。2歳時から仕上がりの良さは際立っていたが、早熟型だとは思っていない。ダービー後は放牧で春の疲れを癒やし、8月21日に栗東に帰厩。ここまで順調に調整を進めてきた。「悪いところはありません。目方は変わらないが、全体的に少し大きくなったかなという感じ。ヤンチャだった気性も少しは大人になっていますよ」。朝日杯3歳S(現・朝日杯FS)を制して、古馬になっても春秋のグランプリでG1、3勝を遂げた、父グラスワンダーの成長力はしっかりと伝わっている。悔しさからスタートするシーズン。王者奪回を胸に挑む秋初戦。「まずは流れに乗ることが先決。阪神はコース実績があるので、ここで距離適性を確認したい」。強いきずなで結ばれた人馬が、力強い一歩を踏みしめる。

http://www.daily.co.jp/horse/2009/09/24/0002379257.shtml

彼はマイラーなのです。皐月賞はギリギリ距離がもったけれど、ダービーの2400mは長すぎました。いわんや菊花賞の3000mなんて彼には走れません。菊花賞に出るくらいなら秋天マイルチャンピオンシップの方が望みがあるでしょう。でも神戸新聞杯の馬券は彼から買います。