ドバイ

ドバイWCにレッドディザイアが参戦
競馬のドバイ国際競走が27日、メイダン競馬場で行われる。日本馬4頭のうち、昨年の秋華賞レッドディザイア(4歳牝馬)は世界最高賞金(1着賞金600万ドル=約5億5千万円)のG1ドバイ・ワールドカップ(WC=日本時間28日午前2時45分発走)に参戦し、日本馬初制覇を目指す。
2000メートルオールウエザー(AW)で争われるドバイWCには米国ブリーダーズカップ・クラシック2着のジオポンティ、香港カップ優勝のヴィジョンデタなど世界の実力馬も出走。同距離、コースでの前哨戦に勝ち有力候補に浮上したレッドディザイアは決戦前日の26日、本番コースで軽い運動を行った。
ドバイ・シーマクラシック(2410メートル芝、G1)には昨年の牝馬クラシック2冠のブエナビスタが挑戦。ローレルゲレイロはドバイ・ゴールデンシャヒーン(1200メートルAW、G1)に挑む。
≪手応えはある≫ドバイWCを翌日に控えたレッドディザイアは、本番と同じAWのタペタコースをダク(速歩)で1周するなど軽めの運動。松永幹夫調教師は「順調。相手は強くなるが手応えはあります」と自信をのぞかせた。
AWでの前哨戦を快勝後もイメージ通りの調整を進められたようで、陣営の表情からは何の不安も感じられない。日本馬(地方馬含む)は過去に延べ17頭が挑戦して最高は2着。同調教師は「あとは騎手がどう乗ってくれるか」と、手綱を取るスミヨン騎手の手腕に期待していた。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/flash/KFullFlash20100326104.html

キネーン氏断言ディザイア◎/ドバイWC
ウオッカの“お婿さん”シーザスターズの主戦騎手として6冠を達成し、昨年騎手を電撃引退したM・キネーン氏(50)が、メイダン競馬場でドバイWC(G1、AW2000メートル、27日)を鋭く分析した。前哨戦を制したレッドディザイア(牝4、栗東・松永幹)を本命視。2番手に英国のトワイスオーバーを挙げた。
キネーン氏といえば、20年以上にわたりトップレベルで活躍し、英愛クラシック20勝、キングジョージ5勝、凱旋門賞3勝、日本でもジャパンC(97年ピルサドスキー)を勝つなど世界を代表する名騎手だった。昨年電撃引退をしてからは牧場経営のかたわら、世界の競馬場を巡って悠々自適の生活を送っている。
ドバイを訪れたキネーン氏はドバイWCについて「全馬でレッドディザイアが一番勝つチャンスがある」と断言した。
「前哨戦をライブで見たよ。すごく力強いストライドだった。勝った前走と同条件だけにアドバンテージが大きい」。
対戦相手も明確に分析。2番手とするのは、トワイスオーバー(牡5、英)だ。その理由は前走のBCクラシック(3着)にあるという。「前走は直線で窮屈になり、完全に脚を余していた。その時の2着馬がジオポンティだが、トワイスが普通に走っていれば楽に先着していたはずだよ。ジオポンティは身体能力こそ高いが、少し詰めが甘いんだ。メイダンを走っていないのも不安だし、勝ち切るまでは…」。底力はジオポンティよりトワイスが上とみる。
ヴィジョンデタについても解説する。「香港Cを勝ったけど、正直、ホントにタペタが合うのか疑問。間隔があいてフレッシュな状態だとは思うけどね」。
連日、メディアの露出が激しいレッドディザイアだが、名手のお墨付きをもらったとなれば、歴史的快挙の可能性は十分とみてよさそうだ。

http://www.nikkansports.com/race/horseracing/dubaiwcup/2010/news/p-rc-tp0-20100326-610173.html

ルメール、日本馬のV予言
世界の名手がドバイ諸競走を斬る。25日にメイダン競馬場を訪れたルメールは、日本馬のVを予言した。新コースの特徴やライバル勢を分析したうえで、レッドディザイアブエナビスタはV有力との見解を示した。両馬はドバイ遠征後、日本に帰国して春のG1に臨む予定。世界制覇を手土産に国内G1で4度目の対決の実現がありそうだ。
世界を知り、日本に精通する一流ジョッキーが日本馬の活躍に太鼓判を押した。朝食会に姿を見せたルメールは「レッドディザイアブエナビスタはベリーグッドチャンスだ」と活躍を予告した。
今回のワールドC、シーマクラシックには騎乗しないものの、4日の前哨戦でウオッカに騎乗するなど、すでにメイダンの馬場を経験済み。「タペタはソフトで乗りやすい。馬がとてもハッピーに走ってくれる。芝は新しいから硬いんだ。日本の芝に似ているよ。フラットで長い直線に加えて、コーナーも規則正しい。乗りやすいコースだ」と日本馬に適性があると分析する。
ライバル馬についても言及。ワールドCは「トワイスオーバー、ヴィジョンデタが強い。あとはアリーバーとマスタリー」と4頭をピックアップ。また、シーマクラシックは「怖いのはダーレミだね。1回乗ったことがあるけど、とてもいい馬だ。経験の豊富なスパニッシュムーンもグッドステイヤー」とブエナビスタを含めた三つどもえを示唆した。
25日時点で英大手ブックメーカー・コーラル社によれば、レッドディザイアが8倍の5番人気、ブエナビスタは7倍の2番人気。名手の心強い言葉を援軍に、日本の最強牝馬2頭がVを目指す。

http://www.daily.co.jp/horse/2010/03/26/0002812274.shtml