ドバイ

tk33082010-03-28

ゴドルフィンマイルグロリアスノアは4着。

【小林 慎一郎騎手(グロリアスノア号騎乗)のコメント】
「馬は初めての場所でもどっしりとしていて、心強かったです。道中、外から寄られはしましたが、影響はありませんでした。それでも最後に伸びてくれるところがこの馬の良いところであり、馬は頑張ってくれました。ドバイの空気に触れることができ、感動しました。十分にレースを楽しめました。」
【矢作 芳人調教師のコメント】
「騎手はうまく騎乗してくれました。負けたのは仕方ありません。この馬は馬群に入れるほうが闘志を燃やすタイプなので、そのように指示しました。経験を積むために来たのではなく、挑戦することによって初めて得られることがあると思っていました。勝てなかったことは悔しいですが、4着という結果を得ることが出来たことは調教師冥利に尽きると思います。」

ゴールデンシャヒーンローレルゲレイロも4着。

【藤田 伸二騎手(ローレルゲレイロ号騎乗)のコメント】
「この馬は楽に逃げてどこまで粘れるかというのが本来の姿なのですが、ここ何走かはスタートからズブくなってしまっているように思います。オールウェザーに関しては、走りやすいと感じました。この馬本来の力が見せられなかったのは残念でしたが、日本のファンの方々の応援が間近で聞こえたのが嬉しかったです。」
【昆 貢調教師のコメント】
「馬の状態は非常に良かったです。夜間の競馬ということもあり、スタートでは少し戸惑ったのかもしれません。4コーナーで勝った馬にかわされましたが、そこからまた良く粘ってくれました。自分の形で競馬はできましたが、4着というのは多少残念です。ただ、馬は良く頑張ってくれました。」

シーマクラシックブエナビスタは惜しい2着。

【O.ペリエ騎手(ブエナビスタ号騎乗)のコメント】
パドックで騎乗したときは非常に良い状態でした。4コーナーで他の馬が外に行くのは分かっていたので、少し待ってから内に入れました。最後は追いつきそうでしたが、勝った馬はそこから更に伸びました。この馬は今後、凱旋門賞も狙えると思います。」
【松田 博資調教師のコメント】
「あそこまでいったら、もうちょっと何とかなったのではとも思いますが、これで十分です。ちょっとペースが遅かったですね。しかし終い伸びてくれたので、満足しています。ジョッキーにはリラックスして乗ってきてくれと指示をしていました。応援していただいたファンの皆様、負けてしまいましたが、今後も応援をよろしくお願いします。」

そうしてワールドカップレッドディザイアは11着惨敗。

【C.スミヨン騎手(レッドディザイア号騎乗)のコメント】
「少しエキサイトしていたかもしれません。4コーナーでこれからエンジンがかかるというところで、他の馬に寄られて力が出し切れませんでした。前走負かした馬が上位に来ているだけに、今回の敗因が分かりません。厩舎スタッフがきっちり仕上げてくれたのに、この結果は残念です。」
【松永 幹夫調教師のコメント】
「今回も前走と同じスローペースでした。ただ、前走は折り合うことができましたが、今回は力んでしまい、そのぶん最後伸びを欠いたのかもしれません。レース後の馬体に関しては問題ありません。次走についてはこれから考えます。」

挑戦し続けることに意味があります。来年もがんばれ。良いまとめを↓。

世界の厳しさを感じた
世界は甘くない。当たり前だけど世界は甘くない。ドバイワールドCに挑戦したレッドディザイアは11着。過去に経験したことないタフな競馬だった。スローの流れで4コーナーでは14頭が7、8馬身の間にひしめき合った。掛かったこともあったが、その押しくらまんじゅうに音を上げたものから、脱落していくメンタル面での厳しい競馬だった。スミヨン騎手は敗因を「分からない」と繰り返した。だが「最後は闘争心がなかった」とも言っていた。4歳になったばかりの牝馬が、となりの馬と2分以上ぶつかり合いながら走るのは消耗する。速い流れに対応できなかったのではなく、道中のプレッシャーに耐えられなかったということだ。レッドディザイアは今ままでスムーズな競馬をして結果を出してきた。今回の競馬はスムーズではなかった。レース直前には毎年のことだが、花火もバンバン打ち上げられた。「なんでこんなことをするんだ」と怒る人もいるが、これに耐えられて1着を取るからこそ、賞金が600万ドルなのだ。加えて、ディザイアは間違いなくマークされていた。常に赤い勝負服は、ほかの騎手からの標的だった。
勝ったのはグロリアデカンペオン。レッドディザイアが前哨戦のマクトゥームチャレンジ3で負かした馬だ。だがその前哨戦は、まったく仕上げてなかった。テレビで見たパドックの体は太く、本番を見据えた仕上げ。グロリアデカンペオン=王者の栄光、という意味が好きでずっと気に掛けていた馬だった。チアゴペレイラ騎手は「2着馬の騎手が祝福されていたからね。でも夢がかなった」とトロフィーを掲げた。昨年、タスカータソルテが挑戦したシンガポール国際Cで勝った馬だった。サッカーのワールドカップがある年に勝ったのはブラジル産だった。2着だったリザーズデザイアは鼻差だった。ゴール直後は1着馬と2着馬のジョッキー両方が手を挙げた。2着馬に乗っていたケビンシェア騎手は「やったと思った」と言った。悔しそうに表彰式を眺めていたのが印象的だった。

http://www.nikkansports.com/race/horseracing/dubaiwcup/2010/news/f-rc-tp0-20100328-611359.html