笑顔のない父子

山高で56期2年を担任していた1月に母が死に、それから父は酒におぼれました。そうしてとうとう去年の夏、肝硬変で倒れて入院。それからは一滴も飲んでいないそうなのですが長年肝臓を酷使していたツケは大きく、いろんなところにガタが来ています。今日も「ときどき、ここはドコ?何やってるの?てなることがある」と言っていました。しかしまあ「良くなりたい」という気持ちが大きくなってきて、昼過ぎに帰宅したとき「あんまり腹減ってないなあ」と言って何も食べずに帰ったのですが、いきなりバナナを食べ出します。「おなか空いたんか?」と聞くと「薬飲むのに食べる」なんてことを言います。何とかあの気持ちが切れずに良い方向に向かって欲しいモンです。
以前は会話もなく、笑顔で話すなんて考えられなかった私と父ですが、最近は2人で声を合わせて笑うことがよくあります。私と母は仲が良かったのですが、私と父はそんな感じで居心地の悪い関係でした。でも去年の夏からようやく改善されました。父の病気という大きな代償は払っていますがこのままずっと行ければ、と思っています。