武邦彦記念作れば?

今日からゴールデンウィーク突入。競馬の世界にいると、曜日にだけは敏感になって、世の中の暦とは縁遠くなってしまうのですが、いまは病院の休みが関係してくることで連休ってこういうことなんだなあと思ったりしています。逆に言えば、ボクのケガの程度ではお医者さんも暦通りに休んでくれるということ。完治には「日にち薬」が一番効くのだそうです。
今週は淀の天皇賞。最近は2マイルという長距離戦の冗長さが時代に合わなくなっているのか、以前ほど盛り上がらなくなっている気がします。でも、乗るほうにしてみれば、あのコクの深さは格別なものがあるんです。乗りたかった、というのが本音。今回はフォゲッタブルに気持ちを入れて、テレビ観戦するつもりです。皆さんは、是非ライブでの応援をよろしくお願いします。
さて、このたび騎手会の副会長と関西支部長を兼任することになった福永祐一騎手が、プライベートでもいい仕事をしました。新設重賞「福永洋一記念」の創設に大車輪の働きをしたのです。福永洋一さんは、ボクたちが子供のころから憧れていた伝説の名騎手。落馬事故で騎手を引退され、自宅で療養に専念しておられます。殿堂中の殿堂に入らなければいけない大人物ですから、どこかでその名を冠にしたレースをとボクらも考えていましたが、息子の祐一騎手が父親の地元である高知競馬でそれを実現したのです。これこそ、最高の親孝行でしょう。心の底から拍手を贈りたい一方、うらやましい気持ちもわき上がってきます。
5月10日のレース当日は、洋一さんと祐一君が揃って高知競馬を訪れるそうです。きっと最高に盛り上がるでしょう。ファンの皆さんが感激の涙に包まれる、そんな競馬もいいと思います。

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