参議院選挙総括

民主党の実行力なさに失望」 米紙、与党敗北を論評
米紙ニューヨーク・タイムズは11日付の電子版で、「日本の与党大敗」との見出しで記事を掲載。民主党の敗北を「日本の硬直した体制を改革するという約束を実行する力がないことへの、有権者の失望のあらわれ」と論評した。
同紙は、参院選の選挙結果は民主党にとって、鳩山由紀夫前首相の突然の辞任に続く「第2の大打撃」と指摘。「理想ばかり語って、実行力に欠けている」などとする有権者の声を伝えた。
さらに、参院過半数を失ったことで、社会保障の強化や官僚主導政治の打破といった民主党の公約の実行が、より困難になったと指摘した。
一方、米紙ワシントン・ポストも同日付の電子版で、民主党の敗北を伝えた。日本の主要紙の論評を紹介する形で、9月の民主党代表選で、菅直人首相の再選が危うくなる可能性があることに言及。選挙結果を受け、小沢一郎前幹事長やそのグループとの党内抗争に発展する可能性にも触れた。

http://www.asahi.com/politics/update/0712/TKY201007120102.html