局長vs社長

局長VS社長シゲルの出世争い/小倉2歳S
小倉2歳S(G3、芝1200メートル、9月5日=小倉)では「シゲル」の出世争いに注目。シゲルキョクチョウ(牡、栗東・湯窪)とシゲルシャチョウ(牡、栗東・鶴留)が激突する。
出世街道を猛進しても“局長”の肩書が変わることはない。勤め人としてはそこまで出世できれば御の字だが、小倉2歳Sを狙う素質馬シゲルキョクチョウの快走はまだまだ止まらない。
役職シリーズの馬名がそろう「シゲル軍団」2歳勢の1番星。7月25日の小倉新馬戦を逃げ切り勝ち。ただし、湯窪師が「外に行くのが心配だった。直線でもフラフラしていた」と振り返ったように、その肩書らしからぬ幼さも見せたものだった。
ところが、2戦目の前走フェニックス賞ではさすがの対応を見せる。再び好スタートからハナ。前半3ハロン33秒4のハイペースで飛ばしながら、後続馬を2馬身半完封した。
何事にも迅速なのが局長たるゆえんか。前走で見せたレースへの対応そのものもそうだが、競走馬の根幹となるスピードが非凡。さらに、新馬勝ち時に師が「スタートが速すぎた」と苦笑いしたほどの発馬センス、ダッシュは特筆できる。
しかも逃げ一辺倒ではない。湯窪助手は「自分のスピードで走っているだけで、決してハナにこだわるような馬ではないと思う」と話す。上司にも部下にも惑わされずわが道を行く局長は、小倉2歳王者に最も近い存在だ。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100831-672357.html

シゲル社長は末脚が自慢/小倉2歳S
役職では局長を上回るシゲルシャチョウも重賞制覇を狙っている。デビュー3戦目で初勝利を挙げた前走の翌週、鶴留師は「小倉2歳Sへ向かうと思う。社長が未勝利で終わらなくて良かった」と苦笑し、中4週で調整されてきた。前走で見せた末脚は外差しが利く最終週の馬場向き。局長やライバルたちを一気に差し切ってみせるか。

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