菊花賞

安勝バリアシオン「何とかなる」
オルフェーヴルの3冠阻止へ、ライバル陣営もこん身の仕上げを施してきた。菊花賞(G1、芝3000メートル、23日=京都)で逆転を期すダービー2着馬ウインバリアシオン(牡3、松永昌)は19日、安藤勝己騎手(51)を背に栗東Cウッド3頭併せで最先着。百戦錬磨の鞍上は確かな手応えをつかんだ。
「ひょっとしたら何とかなるかなあ」。パートナーの好調を確認した安藤勝には勝利の絵図がもう浮かんでいるのかもしれない。
ダービー2着馬ウインバリアシオンが最終追い切りで圧巻の動きを見せた。Cウッドで3頭併せ。内メイショウカルロ(3歳500万)、中ラインレグルス(3歳500万)を5馬身ほど先行させ、リズム良く外ラチ沿いをピッタリと周回する。直線に入って鞍上が促すと徐々にスピードを上げ貫禄十分に2頭を突き放す。ゴール板までフォームはほとんど乱れない。中身の濃い走りで6ハロン80秒9−5ハロン66秒0−ラスト13秒1をマーク。「1回使って順調ですね。前走より多少良くなっていると思う。早めから動かして外をまわったけどしまいまでしっかりしていた。無事に来ました」と安藤勝。「春から精神的には利口だったが、春より歩様がしっかりしましたね」と成長を認める。松永昌師も合格点の評価だ。「満点じゃないですか。ツメの不安も今はない。折り合いの心配がないのでワクワクしています」。3冠阻止へ向け陣営の気持ちも高まっている。
打倒オルフェーヴルの筆頭格だ。前走神戸新聞杯は4角で並びかけ、負かしにいって突き放された。「すごいスローでオルフェーヴルを見る形で進んだ。向こうに分のある流れだった」と安藤勝。「気楽に乗って自分のペースで運びたい。チャンスがないわけじゃない。挑戦者の気持ちで頑張る」。03年ザッツザプレンティネオユニヴァースの3冠を阻止したベテランは謙虚に話す。
一瞬口調が変わったのは、オルフェーヴル封じの作戦、道中の位置取りを問われた時だ。直接対決では3戦3敗。きさらぎ賞、ダービー、神戸新聞杯では追いかける形で後塵(こうじん)を拝している。「相手が自分より前にいるかどうかは決めてません。それはゲートを出てからですよ」。引き立て役となるのか、それとも勝って歴史にその名を残すのか。表情から伝わってくるのはあきらめではなく、どこまでも攻める側の余裕だった。【木南友輔】
◆ダービー2着馬の菊成績 最近10年では【1 1 1 5】。56年キタノオー、63年グレートヨルカ、65年ダイコーター、70年ダテテンリュウ、91年レオダーバン、92年ライスシャワー、93年ビワハヤヒデ、96年ダンスインザダーク、99年ナリタトップロード、00年エアシャカール、07年アサクサキングスの11頭が制している。63年はメイズイ、70年はタニノムーティエ、92年はミホノブルボンの3冠を阻止する勝利だった。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20111020-852273.html

やっぱりムリな穴狙いはやめた方が無難かなあ、と今日あたりから思っています。オルフェーブル・ウインバリアシオンフレールジャックの3頭ボックスで良いような気が。