菊花賞はこの馬と心中

フレール3冠ジャックで波乱演出
3歳クラシック最終戦菊花賞(G1、芝3000メートル、23日=京都競馬場)は、史上7頭目の3冠に王手をかけたオルフェーヴルが前々日オッズで単勝1・5倍に支持されたが、穴の木南友輔は8枠17番フレールジャックに狙いをつけた。馬名は「グーチョキパーでなにつくろ〜」の歌。左手はチョキで、右手もチョキでVサイン〜!
古来伝わる牡馬クラシックの格言がある。2000メートルの皐月賞は「速い馬が勝つ」、2400メートルのダービーは「運の良い馬が勝つ」、そして、菊花賞は「強い馬が勝つ」。3冠に挑む○オルフェーヴルは間違いなく強い。春2冠で圧倒的なパフォーマンスを見せ、前哨戦の神戸新聞杯は上がり3ハロン32秒8という異次元の脚で他馬を返り討ちにした。「あの馬は強すぎる」「何馬身ちぎるかのレースやな」。果たしてそうなのだろうか? 出走全馬にとって未知の3000メートル戦。長丁場の菊花賞は最後の最後まで何が起こるか分からない。とりわけ3冠を意識する馬はやりづらい。
自分は◎フレールジャックで勝負に出る。前哨戦3着。それでも、心身共に伸びしろを残すこの馬が菊花賞の舞台では○オルフェーヴルより、出走するどの馬より「強い」と確信する。
強いグー(成長力) デビューは皐月賞2週後の5月7日と遅く、驚異的なローテで臨む。初戦は既走馬相手の未勝利戦を直線一気の豪脚で快勝した。中1週だった2戦目は不良馬場で好位から圧勝。3戦目のラジオNIKKEI賞(G3)は長距離輸送、小回りコースという過酷な条件下で春2冠に出走した一線級の馬を撃破した。前走は2400メートルという距離で折り合いを重視して敗れたが、今度は福永騎手が思い通りに乗れる。○オルフェーヴルより前の位置から前走と同じだけの脚を使うことも可能だ。
強いチョキ(血統) 父は05年の3冠馬ディープインパクト。初年度産駒の現3歳世代は桜花賞安田記念を制し、早くも大種牡馬への道を歩み始めた。フレールは鹿毛で440キロの小柄な馬体、バネのある走りで父との共通点が多い。前走も上がり33秒3の切れる末脚を使っており、類いまれな能力を受け継いでいる。まだ後ろから抜かれたことがない。
強いパー(陣営の勝ちたい気持ち) 「今週の追い切りは折り合いがついてすごく良かった。ムキになって走っているようだけど距離はこなすから」と友道調教師。「ノーチャンスじゃない」と福永騎手。「前走より出来はいい。どんどん良くなっています。キャリアを考えても精神面でもまだまだ伸びる。僕も勝つのはこの馬だと思ってます」と調教に乗る大江助手。陣営には勝ちたい気持ちがある。
今週、他陣営から出た熱い言葉。「3冠を期待する日本国民すべてを敵に回したっていいんだ。俺は菊花賞を勝ちたい」。スターホースの出現を待ち望む声はあってもこれが真のホースマンの姿であり、競馬というスポーツなのだ。牡馬3冠最終戦菊花賞ウイークは多くの競馬ファンにとって血湧き肉躍る1週間となった。○オルフェーヴルは強い。◎フレールジャックはもっと強い。
3連単(17)−(1)(11)(13)(14)−(1)(11)(13)(14)。
【馬名の由来】「フレールジャック」とは世界的に知られるフランス民謡のタイトル。フランス語の圏外では各地域の言語で歌われているため、さまざまな歌詞が存在する。日本では「グーチョキパーでなにつくろう」の邦題で有名。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20111022-853107.html

オルフェーヴルフレールジャック馬単表裏とワイド、これだけ買ってTVの前で叫びましょう。