ナムラタイタン重賞初勝利

タイタン落鉄!出血!壮絶V
素質馬が猛烈なたたき合いを制した。熊沢重文騎手(43)騎乗の4番人気ナムラタイタン(牡5、大橋)がゴール100メートル手前で先頭に立ち、重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分35秒2で、大橋勇樹師(50)も初タイトルを獲得した。
「直線は目いっぱい追うだけでしたね」。ベテラン熊沢は愛馬をたたえながらレースを振り返った。ナムラタイタンが力強く、豪快に先頭でゴール板を駆け抜けた。ゲートもスムーズに出て、道中はダノンカモンをマークする形で中団に取り付くと、折り合いに苦しむこともなく4角まではしっかり脚をためた。最後の1ハロンで抜け出した1番人気馬に襲い掛かり、半馬身差をつけて封じ込めた。「スタートを時々しくじることがあるが、今日は上手にできた。道中も折り合いがしっかりできていた。4コーナーまでは手応えを感じながら行けたし、たたき合いでも強かったですね。強い馬が相手でよく勝ってくれました」とねぎらった。
長く苦しい道のりだった。デビューから6連勝を飾り将来を嘱望されていたが、その後はなかなか勝ち切れないレースが続いた。しかし大橋師は「力差はないと思っていた。今日は万全。去年の夏の休み明けに比べると比べものにならないものだったし」と底力を信じていた。
左後ろ脚のつま先からの出血が激戦を物語っていた。前走に続き今回も落鉄。ひづめのつま先に加重がかかる独特の走法が、落鉄を起こしやすくしている。「症状はこれから診てみないと。大したことがなかったらいいんだけど」とトレーナーは神妙な面持ちで話した。復帰は未定。「とにかく早く良くなってほしいです」。ファンの気持ちも一緒のはず。この日の走りが再び見られることを皆、待ち望んでいる。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20111114-863166.html

シャアだって重賞での成績は9着→9着→6着と上がってきています。そのうちに勝てる勝てる。