武豊緊急参戦

ユタカがデイヴィスで緊急参戦
ラストチャンスが舞い込んだ。23年連続JRA・G1制覇中の武豊騎手(42)=栗東・フリー=が、レッドデイヴィス(セン3歳、栗東・音無)とのコンビで有馬記念に参戦することが18日、決まった。当初は騎乗予定馬がなく、記録継続が絶望的な状況だっただけに、届いたオファーに名手も力を込めた。
急きょ決まったグランプリ参戦に、武豊は胸を高鳴らせる。レッドデイヴィス陣営からの騎乗依頼を受けて「(有馬記念は)騎手なら誰でも乗りたい舞台。乗る馬がないと思っていたので、ありがたいですね。距離が一気に延びるし、今までとはメンバーが違うけど、楽しみな馬が回ってきましたね」と意気込んだ。
17日の中山10Rで、横山典が開催日4日間(24日から1月8日まで)の騎乗停止となったことに端を発し、ペルーサが安藤勝に乗り代わった。これにより当初、安藤勝を予定していたデイヴィスの鞍上が空席に。オファーした音無師は「水曜の追い切りに乗ってもらう予定。馬は使って良くなっていると思う。あとは長距離輸送と2500メートルの距離がどうかだね」と名手に舞台攻略を託す。
87年のデビューから25年目、武豊がグランプリに参戦しなかったのはデビュー年と94年、そして騎乗予定のローズキングダムが出走を取り消した昨年の3回しかない。自身初の2年連続不参戦を免れるとともに、崖っぷちで24年連続JRA・G1制覇の記録達成にも望みをつないだ。

http://www.daily.co.jp/horse/2011/12/19/0004692430.shtml