道半ば

逮捕直前、民家に5遺体 尼崎変死、発覚恐れ分散遺棄
兵庫県尼崎市の連続変死事件で、東京都の男性(54)と大江和子さん(当時66)のドラム缶詰めの遺体が、3遺体が埋められていた民家に一時隠されていた疑いのあることがわかった。直後に角田(すみだ)美代子被告(64)が逮捕され、5人の遺体発見を恐れた親族らが男性を岡山県の海に遺棄し、大江さんを貸倉庫に戻したという。
捜査関係者によると、東京都の男性は美代子被告の義妹の夫の弟。昨年夏に尼崎市にある美代子被告の自宅マンションで繰り返し暴行を受け、衰弱死したとされる。大江さんは昨年9月、尼崎市ワンルームマンションで家族らから暴行され、衰弱死したとされる。捜査関係者によると、2人の遺体はその後、市内の同じ貸倉庫に移されてドラム缶の中でコンクリート詰めにされたという。
その後、ワンルームマンションで監禁状態にあった大江さんの長女(44)が昨年10月30日に逃げ出した。捜査関係者によると、美代子被告らは長女が警察に相談して事件が発覚するのを恐れ、二つのドラム缶を尼崎市梶ケ島の民家に移した。床下には3人の遺体が埋められていた。
長女は昨年11月3日、大阪府警に駆け込み、「母が男に殴られ、動かなくなった。死んでいるかもしれない」と訴えた。県警は翌4日、長女への傷害容疑で美代子被告らを逮捕した。
その直後、親族らは男性の遺体が入ったドラム缶を岡山県備前市の日生(ひなせ)港に遺棄し、大江さんの遺体が入ったドラム缶は貸倉庫に戻したという。県警は11月8日、貸倉庫を家宅捜索してドラム缶を発見。翌日、大江さんの遺体を確認した。
捜査関係者によると、美代子被告の親族らは「大江さんの長女は母親の死を知っていたが、男性のことは知らなかった。男性の遺体を隠さないと、次々に事件が発覚する恐れがあった」と証言しているという。
県警は今月14、15日、民家の床下から男女3人の遺体を発見。男性の遺体が入れられたとみられるドラム缶は、30日に日生港で見つけた。31日にコンクリートを割って中身を確認する。

http://www.asahi.com/national/update2/1031/OSK201210300150.html

1日も早く全容解明を。それが亡くなった方々へのいちばんの供養です。がんばれ兵庫県警。