長生きしなきゃ

史上初の冥王星観測開始へ 無人探査機、9年かけ近づく
米航空宇宙局(NASA)は15日、2006年に打ち上げた無人探査機「ニューホライズンズ」が冥王星に近づき、史上初の探査機による観測を始めると発表した。今年7月中旬には約9600キロまで接近し、なぞが多い大気の組成や地形などを詳しく調べる。
探査機の管制を担当するジョンズ・ホプキンス大応用物理研究所によると、探査機は15日現在、地球から約48億キロ離れ、冥王星まで約2億キロの位置を秒速15キロで移動中。25日から冥王星の撮影などを始めるが、本格的な観測は距離が近づく今春以降になる。
探査機は省エネのため休眠状態を繰り返し、9年がかりで到達した。冥王星は過去に探査機で調べられたことがなく、実態がよくわかっていない。太陽系の9番目の惑星とされてきたが、06年に国際天文学連合による定義の見直しで準惑星に区分された。今回は冥王星の衛星カロンも調べるほか、多数の小天体が集まる「エッジワース・カイパーベルト」の探査も行う予定。望遠鏡による観測では得られない、太陽系の形成過程の解明などに役立つデータ収集も期待される。
探査機には、1930年に冥王星を発見した米国の天文学者トンボーの遺灰が積まれているという。

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