お別れ

漫才師の暁照雄さん死去 「宮川左近ショー」で活躍
音曲漫才トリオ宮川左近ショー」などで活躍した漫才師の暁照雄(あかつき・てるお、本名浜田登志夫〈はまだ・としお〉)さんが29日、下咽頭(いんとう)がんのため大阪市内の病院で死去した。78歳だった。葬儀は近親者で営む。三味線の速弾きが得意で、「なんでこんなに上手(うま)いんやろ」のせりふで知られた。
徳島県出身。50年に浪曲界に入った。59年に宮川左近ショーを結成、72年に上方漫才大賞を受賞した。86年に解散後、弟子と新コンビを結成し、08年度には文化庁芸術祭大賞に輝いた。

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漫才の今いくよさん死去 女性コンビの代表格
女性漫才コンビの代表格だった「今いくよ・くるよ」の今いくよ(いま・いくよ、本名里谷正子〈さとや・まさこ〉)さんが、28日午後5時58分、胃がんのため大阪府内の病院で死去した。67歳だった。昨年9月に胃がんが見つかったが12月に復帰、闘病しながら活動を続けていた。通夜、葬儀は近親者のみで営まれる。後日、お別れの会を大阪市内で開く。
いくよさんは京都市出身。高校時代のソフトボール部のチームメートだったくるよさんに誘われてお笑いの道に進み、70年に今喜多代(いまきたよ)さんに弟子入りした。80年代の漫才ブームでは貴重な女性コンビとして人気を集め、84年には上方漫才大賞、86年に上方お笑い大賞を受賞。細身の体と濃いメイクでおなじみで「どやさ!」のギャグを持つ相方のくるよさんとのコンビネーションで笑わせ、テレビやラジオの番組でも親しまれた。
胃がんによる入院を経て、昨年12月3日に京都の劇場で復帰。「がんとは長いお付き合い。今まで彼氏と付き合った期間よりも長いですよ。何年かかるかわからない」と笑いにくるみつつ、治療と活動を両立させる意思を語っていた。
所属のよしもとクリエイティブ・エージェンシーによると、最後の舞台となったのは今月11日の大阪・なんばグランド花月。くるよさんは病院で最期をみとったという。
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タレントの西川きよしさん(68)の話 今朝連絡をもらって、しばらく言葉にならなかった。定期的に電話で調子を聞いていたが、元気な様子だったのでびっくりした。2人は大変な苦労をしていただろうし、見えないところでものすごく努力をしていた。義理も人情も根性もあった。とても周囲に気を使い、この厳しい芸人の世界でも珍しいぐらいのええ人間やった。
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演芸評論家の相羽秋夫さん(73)の話 女性コンビは「ガラスのコンビ」と言われ、バランスが壊れて長く続きにくいが、2人は学生時代からの強い友情関係でお互いがお互いを抑制しながらコンビを維持してきた。正統な系譜のしゃべくり漫才で、ツッコミ役のいくよさんはくるよさんのボケのおもしろさを際だたせた。漫才ブームを支えた昭和の名コンビがまた1組減り、残念の一言に尽きる。

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