久賀さんのコラム

近頃何かと話題になっているのが集団的自衛権。そもそも集団的自衛権って何だろうと考えてみると、例えば私が馬券でやられて困っている時に高柳さんが「ほら、これで飯でも食いな」と諭吉さんを渡してくれるということなのだろうか? ・・・解釈として正しいか否かという以前に、そんなことありえない(笑)。私が馬券でやられていたら「相対的にプラス〜♪」とか言って喜ぶ人だからなぁ。むしろ私が高柳さんに攻撃されている時に集団的自衛権を行使して助ける人がいてくれるとありがたいんだが。
集団的自衛権と並んで話題になっているのが新国立競技場。芸術的センスは皆無な私なのでデザインについてはとやかく言わないが、2500億円と言われるとさすがにビビる。いくらなら妥当なのかと言われても困るが、2500億円といえば今年のダービーの売上10年分以上だからね。ただ、違う方向から見れば昨年JRAが納めた国庫納付金が約2500億円なので、1年分であの競技場が作れるわけだ。そう思うとすごいなJRA。というか我々馬券購入者はみんなで力を合わせて2500億円もの「税金」を支払っているとも言えるが。
金額的な面はさておき、東京の中心にそれなりの規模の競技場が必要ということは十分理解できる。個人的には旧国立競技場では何度もサッカーやラグビーは見ているし思い入れもある。なのでちゃんとしたスタジアムを作って欲しいという思いはある。極論すれば、たとえそれが東京オリンピックに間に合わなくても後々のためにいいスタジアムを作って欲しいとさえ思う。
いや、オリンピックに間に合わなかったらどこで開会式とかやるのよということにはなろうが、ここの読者の皆様であれば都内に一ついい場所があることはご存知であろう。そう、東京競馬場である。半分以上立ち見にはなるけど10万人収容可能だし、それだけの客が来ても終了後に客がさばけるから新しく交通機関とか作る必要もない。幸いオリンピックは7月下旬から8月上旬にかけてなので東京開催ともかぶらない。陸上競技東京競馬場からも比較的近い味の素スタジアムがある。5万人は収容できるから大丈夫だろう。
通常、開会式や閉会式は陸上競技を行うスタジアムでやるのが一般的だが、別にそうしなければいけないという決まりはない。事実、来年のリオデジャネイロオリンピックの開会式・閉会式はサッカー専用のスタジアムであるマラカナンで行われる。昨年のブラジルワールドカップ勝戦の舞台となったあのスタジアムである。サッカー場で開会式やるんなら競馬場でやったって問題はあるまい。
すでに新国立競技場は2019年のラグビーワールドカップに間に合わないことが決まってしまったので、ならばオリンピックにも間に合わなくたっていいではないか。間に合わせで中途半端なものを作るくらいなら、もっと腰を据えていいものを作って欲しいと思うのは私だけだろうか。    

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