菊花賞1番人気必至

tk33082008-10-21

燃えよブルースリ!怒りの豪脚
4年ぶりに春のクラシック馬が不在の菊花賞。遅咲きの素質馬オウケンブルースリが主役に名乗り出る。3連勝の勢いをぶつけた前哨戦の神戸新聞杯は3着と健闘。収穫のあるレース内容だった。末脚自慢の上り馬をエスコートするのは名手・内田博。ビッグタイトル奪取へ、人馬ともに意欲を見せる。淀の長丁場でド派手なアクションを演じる。ダービー馬ディープスカイ天皇賞参戦に続き、神戸新聞杯2着馬ブラックシェルが戦線離脱。“乱菊”の主役へ、上り馬オウケンブルースリが躍り出る。日曜には栗東坂路で4F58秒7-14秒9を計時。月曜は厩舎周りの運動で体をほぐした。1週前追い切り(15日)は馬場が重く、4F56秒2-13秒7という平凡な時計となったが「併せ馬をすることが大事だったから問題ない。レースが詰まっているから、仕上げはやりやすい」と音無師は出来の良さを強調する。順調に階段を上り、描いたとおりにたどり着いたG1舞台。特に手を加える必要はない。初勝利を挙げたのは3戦目。ダービーの翌週だった。勝つ味を覚えてからはトントン拍子。3連勝で重賞に挑んだ。前半は後方で脚をため、折り合いに専念すると、メンバー最速の上がりを繰り出して3着に追い込んだ。菊へ確かな手応えを感じ取る内容だった。「あくまでもトライアル。賞金加算が目標だった。掛からなかったのは収穫だね。(ある程度の位置へ)行かなかったけど、行こうとすれば最初の1Fを押すことになる。次の三千メートルを考えるとよかったのかも」。主戦の内田博に全幅の信頼を寄せるトレーナーは力強くうなずく。1番人気が予想される。「条件馬が1番人気になるのは過去にないらしい」と苦笑いしながらも、潜在能力の高さを思えば、そんなデータも軽く受け流すことができる。「母系から三千メートルが気にならないこともない。でも、二千四百メートルで強い競馬をしている」と胸を張る。2走前の阿賀野川特別に指揮官は力を再認識したという。「ダイワワイルドボアの鞍上が手綱を持ったまま後ろを見て、追い出すのを我慢していたのに、それをアッサリ差し切ったんだから」。そのダイワがセントライト記念を制したから、より自信を深めている。「折り合えば末脚は死なない」。まとめて差し切るだけの脚力はある。最後の1冠奪取へ。昇り竜の勢いが頂点へと加速する。

http://www.daily.co.jp/horse/2008/10/21/0001531888.shtml

ウチパク、初クラシックVへGO
オウケンブルースリの鞍上には現在92勝で関東リーディング首位の内田博。今年の宝塚記念エイシンデピュティで制するなど、今や大舞台に欠かせない存在であるのは誰もが認めるところだ。同馬には新潟で行われた阿賀野川特別から騎乗している。「先生(音無師)から直線だけで十分力を出せると言われた。その通りでいい感じに伸びた」と末脚の強烈さを実感。続く神戸新聞杯では追い込み届かず3着に敗れたが「あの時は折り合いに専念して後ろからになった。でもダービー馬に迫ったし、内容は良かった。折り合いはいくらでもつくということが分かったし、距離も長ければ長い方がいい」と2度目の騎乗で馬を完全に把握。着順は3着でもトライアルとしては満点に近いレースであった。京都芝三千メートル以上の騎乗機会は08年天皇賞・春ポップロック12着)の1回のみ。芝外回りも計13回とコース実績には乏しい。それでも「(残り八百メートルからの)下りをうまく利用しないといけない。そこからどれだけスムーズに外へ出すか。この馬は長くいい脚を使ってくれる。うまく引き出したい」と力強く話した。Vイメージはすでに出来上がっている。

http://www.daily.co.jp/horse/2008/10/21/0001531886.shtml