久賀さんのコラム

=== ダービーウィーク ===
今年もダービーウィークがやって来た。生きて無事に東京優駿を迎えられるというのはやはり幸せである。私の人生もいろいろ浮き沈みがあったが、それでもダービーの日に府中の馬場を見ると生きててよかったなとつくづく思う。ま、帰路につく頃には、あまりのやられっぷりに死にたくなっていることも多々あるが(笑)。というかここ数年そんなのばっかりだよ・・・。どいつもこいつも何で私の思った通りに走ってくれないのかねぇ、ってそれはダービーに限らず毎週のことか。
かれこれ四半世紀ほど、毎年ダービーを府中で生観戦している。その昔、実は私はダービーはかなり得意なレースだった。「ウソつくんじゃねぇ」と思われた方もいらっしゃるかもしれないが事実である。いや、昔のダービーって関東馬のそこそこ強そうなの買っておけばそれでだいたいOKだったのだ。今となっては信じられないかもしれないが、平成の初め頃までは本当にそんな感じだった。当時ダービーになると毎年もてはやされていたのが「西の秘密兵器」という馬。関西の手薄なメンバーのオープン特別でちょっと強い勝ち方したりすると西の秘密兵器として取り上げられ、そこそこ人気を集めて本番で散る。それを毎年のように繰り返していた。当時関東では関西のレースなんて見る機会はほとんどないから、「今年の西の秘密兵器は本当にすごいらしい」なんて言われてだまされる人が結構多かったのである。そこに惑わされなければ割と簡単なレースではあった。今となっては昔の話ではあるが。関西馬がダービーを勝つようになってもそこそこ馬券は取れていたし、ウイニングチケットビワハヤヒデでしこたま稼いで借金返済、なんてこともあったんだが。フサイチコンコルドの年からガラッと流れ変わって難しくなった。いや、世間的にどうなのかはわからんが私としてはまるでわからんレースになってしまった。
そしてダービーといえば、先日解散を発表した名門・メジロ牧場がついに勝つことが出来なかったレースである。4度の2着がありながら、とうとう勝つことが出来なかったダービー。着差としてはメジロオーのハナ差が惜しかった
ということになるのだろうが、レース内容としてはメジロアルダンが一番ダービー馬に近づいた気がする。残り1ハロンでは誰もが勝ったと思ったんじゃなかろうか。まさかあそこからサクラチヨノオー、というより小島太が差し返して来るとは思わないもんなぁ。なんのこっちゃわからん、という方はぜひ1988年のレースを見てください。
さて、今年こそはダービーの馬券を獲らなくてはならない。というわけで今から早速ダービー予想に取りかかる。渾身のダービー予想は今週末にご披露します。乞うご期待!                   

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