アドマイヤグルーヴ死す

アドマイヤグルーヴ急死 産駒4頭だけ…
G1を2勝したアドマイヤグルーヴ(牝12)が15日に北海道安平町のノーザンファームで急死した。吉田勝己同代表は「朝の放牧から戻ってきた際の様子がいつもと違うので経過観察していましたが、突然倒れ、息を引き取りました。解剖したところ胸部に出血が確認されました。引退して繁殖牝馬になってからも、皆さまから応援をいただいた馬でもあり、スタッフ一同、大変残念に思っております。冥福を心から祈りたいと思います」と無念そうにコメントした。
同馬は名牝エアグルーヴの初子としてデビュー。3歳の3冠レースは秋華賞の2着が最高だったが、03、04年とエリザベス女王杯を連覇した。通算21戦8勝、重賞は5勝した。繁殖牝馬としては4頭を残し、娘のアドマイヤセプター(牝4、橋田)が13日の白秋S(1600万)を快勝したばかりだった。
橋田満調教師の話:ものすごく残念。4頭の産駒しか残しておらず、まだまだこれから、と思っていた。現役時代は気性の激しい馬で、担当者は苦労したがその分レースで走ってくれた。私自身、思い入れの強い馬だった。
武豊騎手の話:すごく思い入れの深い馬で、とても残念…。繁殖牝馬としても優秀で、これからまだまだ頑張ってくれると思っていた。本当に残念です。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20121017-1033565.html

これにて3歳ダブルヒロインの対戦成績は、アドマイヤの2勝3敗。
5戦全部、2番人気のほうが勝利している。たまたま、ではないだろう。これはスティルの「全力投球したレースにおける強さ」の証明ではなかろうか。
敗れたのは、三冠挑戦を控えたローズS、達成後の女王杯。
やたら「差して届かず」の敗戦にばかり用いられる競馬慣用句「負けてなお強し」は、今回「すでに大仕事を成し遂げた後の身体で、キモチで差し返した」スティルにこそ捧げるべきと思う。

2003年エリ女が終わったあと、ある人が書いていたアドマイヤグルーヴスティルインラブの物語。